ニューヨークで学んだ“余白”のチカラ

こんにちは、鈴木朋弥です。

僕たちは、AYOMOT NEW YORK INC.として取り組んでいるサロンプロジェクトがあります。


今回も、MOMOTAROの現地のチェック、面接、移転準備、打ち合わせ…と、やること盛りだくさんの滞在でした。

でもね、実は今回、現場の段取りや数字の進捗よりも、僕の中で強く残ったものがあるんです。

それが、「人としての余白」の話。
今日は、少しだけ立ち止まって、この“余白”について書いてみようと思います。

僕らのプロジェクトが進んでいるニューヨークという街は、とにかくスピードが早い。
地下鉄も、会話も、ビジネスの意思決定も、すべてが「速さ=正しさ」みたいな空気感。

実際、現地でサロンを経営するのは簡単じゃない。
ユニオンの関係で工事が止まったり、書類が揃っても銀行口座がなかなか開けなかったり。
「予定通り」なんて、ほぼありえない。
でも、そんな不確実な環境だからこそ、現地に信頼できる人が必要で、
動ける仕組みを地道に作っていく必要がある。

つまり、ただ勢いだけで突っ込んでも通用しないのが、ニューヨークという舞台です。

そんなバタバタの中で、ある女性と出会いました。

詳細は控えますが、その方はとても品のある暮らしをしていて、
大きな肩書きがあるわけではないのに、どこか安心感のある雰囲気を持っていました。

「もう私は一人でいいの。誰にも迷惑かけずに生きられたら、それでいいのよ」

そう微笑んで話す彼女の言葉に、なんとも言えない深さを感じたんです。
焦りも、競争も、勝ち負けもない。
だけど、何も失っていないような“静かな強さ”がそこにあった。

僕たち美容師は、「人を綺麗にする」
「人の人生を変える」仕事をしています。
だからこそ、どうしても“がんばる美学”に引っ張られがちなんですよね。

上手くなりたい。売上を伸ばしたい。リーダーになりたい。
その気持ちは、もちろん大切。

でも、ずっと“足す”ことだけをしていると、
いつの間にか“自分の輪郭”を失っていく人を、僕はたくさん見てきました。

今回の出張で出会ったあの女性は、
「私は私でいい」と、自分を肯定できているように見えました。
そして、それがまわりの人をほっとさせる“余白”になっていたんです。

経営者やリーダーも同じ。
つい、スタッフや数字のことで頭がいっぱいになるけれど、
“余白”のない人の言葉って、現場には響かない。

むしろ、「この人はいつも一歩引いて全体を見てくれてるな」っていう安心感が、
スタッフにとっての“居場所”になる。

焦ってるリーダーのもとでは、みんなも焦る。
余裕があるリーダーのもとでは、挑戦ができる。

つまり、経営において“余白”は武器なんです。

今の時代、情報も人間関係も“密”すぎる。
だからこそ、「この人といると、なんだか呼吸しやすい」と思ってもらえる存在って、すごく価値がある。

たとえば、お客様にとっての“余白のある美容師”って?

・ガツガツしすぎず、でも信頼できる
・質問に答えるだけじゃなく、ちゃんと聞いてくれる
・仕上がりが上手いだけじゃなく、なぜかまた会いたくなる

そんな美容師に、人は自然とリピートしてくれる。

逆に、余白がない人は何かを提供しても「また行きたい」とは思ってもらえない。

これは、美容学生にも、これからフリーや店長を目指す人にも、大事な視点だと思います。

NYに行くたび、毎回「人」と「空気」から学ぶことがあります。
今回は、目立たないけど、しなやかに暮らしている人の在り方から、
“余白を持って生きること”の大切さを教えてもらいました。

今後、AYOMOTの経営も、Momotaroの運営も、スピード感が求められるフェーズに入っていきます。
でも、だからこそ、どれだけ「余白」を意識して動けるかが、僕自身にも問われていると思っています。

成長したい。挑戦したい。影響力もつけたい。
その全部にYESと思いながら、
「立ち止まる力」も、大事にできる人でありたい。

そんなふうに感じた、今回のNY滞在でした。

みなさんも、日々の忙しさの中で、ほんの少し立ち止まってみてください。

余白は、あなた自身と、誰かを救う空気になるかもしれません。

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