経営者として意識している5つの視点

〜心がけが文化になる〜

立場が変わると、見える景色も変わります。

昔は「どうすれば自分が成長できるか」を考えていたけれど、今は「どうすれば人が育つか」を考えるようになりました。

経営者として日々判断を重ねる中で気づくのは、結局大切にすべき本質は昔の心がけと同じだということです。

1. スタッフの健康を最優先にする

美容師という仕事は体力勝負の一面もありますが、無理をして笑顔がなくなってしまっては本末転倒です。

だからこそ、仕事よりもその人の人生を大切にする。

ときには「休む勇気」や「立ち止まる判断」を経営として選ぶこともあります。

それは甘やかすことではなく、長く輝き続けてもらうための選択です。

2. 愛情と貢献を基本に行動する

スタッフがどんな状態にあっても、まず事実を受け止める。

失敗も未熟さも、成長の過程として見守る。

見放すのではなく、信じて待つこと。

それが本当の意味での「育てる」ということだと感じます。

厳しさの裏に愛情があるサロンは、必ず強く優しい文化を持つようになります。

3. 魚を与えるのではなく、釣り方を教える

お金を与えるよりも、稼ぐ力を育てること。

それが本人の自立と自信につながります。

AYOMOTでは、合宿や勉強会に時間や費用を投じるのもそのためです。

与える経営ではなく、育てる経営。

一人ひとりが「自分で光をつくれる人」になるための環境づくりを意識しています。

4. シンプルで本質的な仕組みをつくる

複雑なルールや制度よりも、人を笑顔にするという軸を忘れないこと。

美容師の技術もデザインも、シンプルな基本の中にこそ無限の可能性があります。

華やかな見た目の裏には、いつも地味で丁寧な基礎があります。

サロンの仕組みも同じで、誰にでもわかる・誰にでもできる仕組みが、結果的に強いチームをつくります。

5. 学び続ける姿勢を経営に残す

経営者になった瞬間、教わる側ではなくなるように感じますが、

実は逆です。誰よりも学び続けなければいけません。

時代も価値観も、技術も、すべてが変わる中で、

自分自身が成長を止めた瞬間、会社の成長も止まってしまいます。

だからこそ、「学び」を文化として残すことが、経営者の役割だと思っています。

「心がけ」は、やがて文化になる

美容室の成長は、仕組みや数字だけではつくれません。

誰か一人の心がけが、やがて文化となり、

人を育て、お客様に伝わり、ブランドとして息づいていきます。

AYOMOTが26年間大切にしてきたことも、実はとてもシンプルです。

• 健康を大事にする

• 仲間を思いやる

• 学びを続ける

このあたりまえを続けてきたからこそ、

多くの人が安心して集まり、長く働ける場所になっているのだと思います。

これからも、

「自分が今、どんな心がけで仕事に向き合っているか」を、

スタッフ一人ひとりが言葉にして話していく。

そこからまた、新しい文化が生まれていく。

それが、AYOMOTがこれからも人が育つ美容室であり続ける理由になるはずです。

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