成長に必要なスピード

私と移動を共にしたことがある方はわかると思うんですが、私は歩くのが速いんです。自分では特段意識しているわけではないのですが、気がつくと集団から離れているのは、一人が好きなのではなく、歩くのが早いのが原因かもしれません。

冗談はさておき。

歩くのが早い理由はサロンなどの現場でお客様をお待たせしないようにですとか、お約束にご迷惑おかけしないようにですとかいろいろあったかもしれませんが、いまではきっかけを思い出せないくらいに、すっかり速足が板についています。

最近、私が運営のお手伝いしている経営者団体で「成長にスピードが必要か否か」についてのテーマでお話があり、そのトピックについて「スピードが必要である」とお話しされた方の言葉に私が共感したのでシェアしたいと思います。

私の考える成長のスピードですが、自然に任せるという意味でオーガニックな成長と意志を持って成長をするという2つの選択肢があります。

どちらかが優れ、どちらかが劣るというわけではないんですね。場面によってはオーガニックな成長を楽しむという場面もあるかと思います。

例えていうならば、子育てなんかはそれに近いかもしれません。子供の成長は急いでも急がなくても、決まった枠というか決まった時間をその子だけが歩むわけです。その時間枠はその子だけのものです。

社会での経験はすべての人に同じタイミングで訪れるわけではないですから、経験値によって成長の内容にも差ができて当然です。そしてそれは「今」その経験をしていないからといってそこでその子の成長が止まるというわけではなく、機会が到来すればそこでまた成長しますよね。そう言う意味で子供の成長は速度を求めるものではないと思います。

ですから、子供の成長はオーガニックであっていいんですよね。

ただし、経営者である僕たちや、次の世代に残していくであろう事業の成長という点では必ずしもオーガニックな成長が適切ではないかもしれません。私たちの時間は有限でかつ、他のマーケットと共有しています。私たちにはそれぞれ役割の顔があって、その中で優先順位をつけながら毎日暮らすわけですけれども。とりわけ事業においては常に成長を求めていかなければならないし、その上でのスピード感は重要ですよね。

先ほどのお話に戻ると、ここにいる私もこれを読んでくださっているあなたも、同じ時間を共有して、違う役割を持って毎日生きています。同じ時間を多くの人と共有して生きているんですよ。意識してみるとおもしろいですよね。

同じこの今を、生きる人たちが毎日何かしらの選択を繰り返し、決断をしていると言うことなんですね。

たとえば僕が素晴らしい情報を持っていて、あの方にこの情報は喜ばれるかもしれないなぁ、なんて思うとします。でも今日ちょっと気分が乗らないから今日連絡する予定だったところを、明日に延ばしたとします。実際僕はそんなことしませんよ(笑)

同じ時間のころ、その方は今日決断したい理由がみつかっていたとします。

どうなると思いますか?

お声かけしなかったことで、その方への情報提供が遅れ、その方の選択肢が一つ減った状態でその方は決断をすることになってしまうんですよ。選ぶのはその方ですから、僕が情報提供したからといって何も変わらないかもしれませんが、僕の怠慢で選択肢が減るというのは違うと思うんですよね。

事業という視点でお話しすると、完全なブルーオーシャンマーケットというのは珍しいじゃないですか。皆さんそれなりに競合やライバルがいますよね。

もし、今がブルーオーシャンだとしたら、より事業拡大にスピードを持って欲しいわけです。皆さんが提供しているビジネスは素晴らしいものですよね。

その素晴らしいサービスを自信を持ってお勧めする。

それはもちろんのこと、お客様になりえる方へ1日も早く情報提供をし続けるというスピード感は、選ばれる確率を増やし、そのまま事業の成長のスピードとなっていくと思います。

一つのマーケットに対してアプローチする母数が1日1つ増やすだけで年間365件のアプローチが増えます。これをチームで考えたらものすごい数になりますよね。

生き急いでいるのかもしれませんが、私はこれからもスピード感をもって成長をしていきたいと考えています。

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