— ハーモニーとコントラストで見る感性の現在地 —
美容師としてハサミを握っていると、ふと立ち止まる瞬間があります。
「自分の感性、最近ちゃんとアップデートできているかな?」
サロンワークは忙しい。
カットして、カラーして、シャンプーして、お客様と話して。
気づけば一日があっという間に終わります。
でも僕は思うんです。
技術を磨くのと同じくらい、
自分の美意識の現在地を知ることも大切だなと。
今日は、僕がよく考えている
「ハーモニー」と「コントラスト」という視点について書いてみます。
人は毎日、大量のビジュアルを見ている
Instagram、広告、雑誌、街の看板。
僕たちは毎日、ものすごい量のビジュアルに触れています。
その中で、ふと
「これ、いいな」
と思う写真ってありますよね。
実はそこに、
今の自分の感性がかなり表れると思っています。
ちょっと試してみてください。
最近「いいな」と思った写真を、
いくつか並べてみるんです。
ハーモニーに惹かれるとき
例えば、
同系色のグラデーション。
全体が柔らかくまとまっているビジュアル。
ベージュやグレージュのような
優しく調和している空気感。
もしこういうものに惹かれるなら、
今の自分はきっと
・穏やかさ
・安心感
・調和
そういった感覚を大切にしているのかもしれません。
コントラストに惹かれるとき
逆に、
パッと目に飛び込んでくるような写真。
補色の組み合わせ。
強い光と影。
少し違和感のあるビジュアル。
こういうものに惹かれるときは、
「何か変えたい」
「新しいことをやりたい」
そんなエネルギーが
自分の中に生まれていることが多い気がします。
この考え方は『美意識の芽』から
この
ハーモニーとコントラストという視点は、
五十嵐郁雄さんの著書
『美意識の芽』の中で紹介されている考え方です。
美しいと感じるものには
大きく分けて
調和(ハーモニー)
対比(コントラスト)
という二つの力が働いている。
そして人は、
そのときの感情や状態によって
どちらに惹かれるかが変わる。
この話を知ったとき、
僕はすごく腑に落ちました。
面白いのは、好みは変わるということ
ここで大事なのは、
どちらが良いとか悪いとかではないということ。
むしろ面白いのは
この好みってずっと同じではないということです。
去年はハーモニーが好きだったのに、
今年はコントラストが気になる。
そんなことは普通にあります。
だから
「自分はこういうタイプだから」
と決めつけなくていい。
ただ
「今はこういう気分なんだな」
と気づくだけで
デザインの見え方は変わってきます。
少しだけ逆を入れてみる
例えば、
選んだ写真が全部ハーモニーだったとします。
それは、今の自分の美意識が
整っている状態なのかもしれません。
それはそれで素晴らしい。
でも僕は、たまにこう考えます。
じゃあ、逆はどうだろう?
と。
少しだけコントラストを入れてみる。
ヘアカラーなら
ほんの少し強い色味を混ぜてみる。
ファッションなら
アクセサリーをひとつ変えてみる。
そうすると
思っていなかった可能性に
出会うことがあるんです。

美容師は「気分をデザインする仕事」
サロンワークは
お客様の
「今の気分」
を数時間で形にする仕事だと思っています。
だからこそ、
「なぜ自分はこれが好きなのか」
それを言葉にできることは
美容師にとって大きな武器になります。
ハーモニーの安心感が好きなのか。
コントラストの刺激が好きなのか。
そんなふうに言葉にしてみる。
それだけで
デザインの引き出しは
少しずつ増えていきます。
一人では見えない感性
とはいえ、
自分の感性と
一人で向き合うのは
少し難しいときもあります。
そんなとき
誰かの視点を通すと
「あ、自分ってこうやって世界を見ていたんだ」
と気づくことがあります。
僕たちが集まっている
「美意識の芽」読書会も
そんな視点を分かち合う場所です。
同じ本を読みながら
それぞれの感じ方を言葉にしていくと
思いがけない発見があります。
美容師だけでなく
デザインやクリエイティブに関わる人たちが集まり
「美意識」
についてゆっくり話す時間です。
明日、サロンの鏡越しに見る世界が
ほんの少し違って見える。
そんな小さな変化を
一緒に楽しんでみませんか。
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もう少し深く、言葉にしながら共有する
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