先日、経営者向けの勉強会に参加しました。
そこで海外から来たゲストスピーカーの話が、ずっと心に残っています。
今日は、その学びを少しだけシェアさせてください。
内容は、派手な成功談ではありませんでした。
むしろとても静かで、本質的な問いでした。
「なぜ、成長する人と、途中で止まってしまう人が分かれるのか」
AYOMOTの経営者として。
そしてこれからサロンを持つ人、美容師を目指す学生さんに向けて。
今の自分自身にも向けて、残しておきたい話です。
勉強会の冒頭で投げかけられた問いは、とてもシンプルでした。
「あなたは、どこに行きたいのですか?」
経営をしていると、
売上、集客、採用、教育、トラブル対応。
目の前のやることに追われ続けます。
でも、目的地がはっきりしていないまま走り続けると、
人は必ず感情や周囲の声に引っ張られてしまう。
これは経営者だけの話ではありません。
一人の美容師として働くあなたにも、そのまま当てはまります。
目標がないまま頑張ることほど、
消耗する働き方はないと思っています。
そこで出てきたのが、「10倍の目標」という考え方でした。
目標を2倍にする。
それは、今の延長線上にあります。
少し忙しくして、少し我慢すれば届くかもしれない。
でも、10倍となると話は変わります。
今のやり方のままでは、絶対に届かない。
だから初めて、人は本気で考え始める。
「何を足すか」ではなく、
「何をやめるか」を。
自分の時間の大半を使っているのに、
実はあまり成果を生んでいないこと。
なんとなく続けてきた習慣。
安心のために握りしめていた選択。
それらを手放さない限り、10倍の世界には行けない。
この話を聞いたとき、強く思いました。
AYOMOTは、ずっとこの思考でやってきたのかもしれない、と。
私たちは「お客様を増やす」ことよりも、
目の前の一人に、どこまで誠実でいられるかを選んできました。
売ることよりも、信頼を積み重ねること。
短期的な結果よりも、長く続く関係。
紹介は、技術だけでは生まれません。
「この人に紹介しても大丈夫か」
「自分の信用を預けられるか」
お客様はそこを見ています。
人を大切にしない人のところに、
紹介は続かない。
これは、長くこの業界にいて、何度も見てきた現実です。
勉強会では、こんな例えも出てきました。
パンとバターのビジネスか。
それとも、キャビアのビジネスか。
誰にでも売れるものは数が出る。
でも、競合も多く、消耗しやすい。
価値が高く、簡単には選ばれないものは、
数は少なくても、深い信頼を生む。
10倍の目標を持つと、
自然と後者を選ぶようになります。
雑音が減り、やるべきことが研ぎ澄まされていく。
正直に言うと、
10倍の目標は怖いです。
今でも、怖いと思うことはあります。
でも、成長はいつも、
少し怖い場所にありました。
コミットできるか。
腹をくくれるか。
その問いに向き合い続けられる人だけが、
次の景色を見る。
美容室オーナーとして。
一人の美容師として。
これから業界に入る学生として。
どうか、
簡単に届く目標を選ばないでください。
少し怖くて、
でも心が動く未来を選んでください。
その先にしか、
本当の成長はありません。

